猫は、心地よさの鑑定家だ、
居心地の良い場所を瞬時に見抜く目利きなんです。
眠っている猫をどかして、
一度、そこに座って見たいですよね。
なるほど…老いた猫にこそ、
猫の価値が凝縮されています。
艶やかで滑らかな皮毛を持つ美しき存在し、
流れるような猫の背中のラインは、
優美な花瓶のごとく、
そうですね、最高に美しいものです。
知らず知らずの内に芸術の世界へ誘う、
じっとしていても流れるようだ。
かつて弊社の山中湖事務所に来たノネコ(野良猫)はいまどこで寝るか、
幸せなのかい?辛いのかい?
諦めた頃にふらり姿を現すのは、どんなものも待つ者の元にやってくる…
待てど暮らせど現れずのんかい?
自ら猫にならない限り、猫の考えを完璧に理解することはできない。
あぁ…僕にもそんな強さがあったなら、こんなに涙は零れないのか。